第5回AKB48選抜総選挙で1位に輝いたHKT48指原莉乃(20)が14日、故郷の大分市に凱旋(がいせん)帰郷し、釘宮磐市長(65)から、圧倒的な人気をうらやましがられた。「私も1票入れましたよ。それにしても15万票という得票数は、市長に当選した私でも獲得したことないですよ。もしも、出馬されたら、強力なライバルですね」。

 11年4月に市長選に当選した際、釘宮市長は9万5005票。その1・5倍の票を獲得した指原は「大分と福岡の皆さんが応援してくださったおかげです」と感謝した。

 その後は、各地でシュールな歓迎を受け続けた。総選挙当日の8日に、大分市の高崎山自然動物園で開催された「人気ザル選抜総選挙」で1位になったピーちゃんとのコラボを頼まれてニコリ。荷揚小を訪問して児童に囲まれた後は、大分駅改札前で、子供用汽車に乗せられ、動物園のパンダのように珍しがられた。苦笑いで「私、どうしましょう…」とボヤいたが、市民の握手に丁寧に応じ、写メを撮られても、ピースと笑顔を披露した。

 市内の女子大生、山村早苗さん(18)は「人気が出ても、大分を忘れず謙虚で気さくなところが大好き。一緒に写真も撮って下さって感激」と泣いて大喜び。指原は、AKB48グループの女王であるとともに、大分のスーパーヒロインになった。【瀬津真也】