AKB48を卒業する大島優子(25)が16日、福岡市内で握手会イベントに出席した。当日に握手するメンバーを選べる「全国握手会」参加はこれが最後。握手するメンバーを事前に選ぶ「個別握手会」の券は既に完売しており、ファンにとって握手する最後のチャンスとあって、1万2000人が詰め掛けた。

 大島は握手会前のミニライブで盛り上げ役を買って出た。最後に参加するシングル「前しか向かねえ」(26日発売)や「ヘビーローテーション」を披露。企画コーナーでは銀髪のかつらでギターを持ち、玉置浩二のモノマネでV6の「愛なんだ」を歌った。「卒業したら、みんなの前ではじける機会は少なくなる。だから最後におふざけしちゃいました」と笑った。

 握手会も「優子祭り」仕様。通常は午後7時すぎに終わる握手会の受け付けを大島は午後10時まで延長。場内の4分の1は、大島との握手待ちのファンの待機場所に使われた。

 3月に国立競技場で卒業コンサートを行い、最後の劇場公演も春で調整中。「新しいお仕事に『もうそこには私がいないんだ』というものがあると、実感します。でも寂しくはない。AKB48、アイドルとしての大島優子をしっかりやらせていただきます」。最後の最後まで、アイドルを楽しむつもりだ。【森本隆】