映画「黄金花-秘すれば花、死すれば蝶-」の初日舞台あいさつが21日、都内で行われ、木村威夫監督(91)や主演原田芳雄(69)らが登壇した。木村監督は昨年秋公開の映画「夢のまにまに」を90歳で作り、「世界最高齢長編映画監督デビュー」というギネス記録を樹立。この日は自力で舞台脇の階段を上がれず、スタッフの助けを借りたが、口調は元気そのものだった。「午前中からお越しくださって、御礼申し上げます。お客さんが入らないと、商品として価値がなくなる。私は自分の作品を作ろうと思って撮ったので、商品にするのは、プロデューサーさんたちの力です」。空席が目立つ客席を見て、スタッフにやんわりとクギを刺した。