SMAP木村拓哉(36)が出演した仏映画「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(トラン・アン・ユン監督)が6月6日に日本公開されることが11日、分かった。

 木村は同映画で「パール・ハーバー」で知られるハリウッド人気俳優ジョシュ・ハートネット(30)や韓国人気俳優イ・ビョンホン(38)ら各国スターと競演。ユン監督は「青いパパイヤの香り」でカンヌ映画祭新人賞、「シクロ」でベネチア映画祭グランプリを受賞した輝かしい実績を持つ。出演者や監督の実績、知名度から世界配給を視野に入れた作品だが、世界に先駆けて日本で封切られることが決定した。

 木村にとっては、04年「2046」(ウォン・カーウァイ監督)以来の海外映画。07年秋にフィリピン、香港で行われた撮影に参加した。全編ほぼ英語。物語のカギを握る重要人物で、クレジットには木村の名前がハートネットに続き、2番目に入っている。

 今回、劇中シーンが一部初公開された。木村は他人の痛みを身代わりになって引き受ける不思議な力を持つ男を演じる。役柄から全身傷だらけになるシーンもある。関係者によると、木村が特殊効果スタッフに「口に血を含んではき出せるようにしたい」「ここに傷口を足そう」などと提案することもあったという。ユン監督は「拓哉は大変ハンサムだが、この映画で彼の新たな美しさを表現している。間違いなく、いまだかつてない拓哉を見ることができるよ」と話している。

 映画は東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズなど全国約100~150スクリーンで公開予定。18日から全国の映画館で約50秒の予告編が流れる予定。