がけっぷち姉妹が、死体・事件現場清掃業を始める米映画「サンシャイン・クリーニング」(クリスティン・ジェフズ監督)が、たった4スクリーンでの公開から600スクリーンを超える大ヒット作となった。1けたスタートの作品としては異例の現象だ。

 日本では7月公開予定だが、タブーにされがちな死を扱っている点や、コミカルで心温まる作品である点、予想を裏切り大ヒットしたことなど、「おくりびと」に通じる点が多い。日本の宣伝担当も「泣けるしユーモアもある良質作品です。重くならないように苦労しています」と、ヒットを期待している。

 本国で3月13日に公開も、重いテーマで、大都市のみの上映だった。しかし、口コミやネットで評判が広がり、公開4週目で479スクリーンと爆発的に増え、週末だけで180万ドル(約1億7000万円)を稼ぐ作品に。累計興収もついに10位に入り、6週目には、642スクリーンと最高数を記録し、現在も公開中だ。

 同作は、シングルマザーの姉(エイミー・アダムス)と、実家から独り立ちできない妹(エミリー・ブラント)が、事件関係の清掃業を立ち上げる物語。