昨年12月に日本コロムビアからメジャーデビューした６人組アイドルグループ「Flower Notes」。みんな真剣、集中してレッスンを受けてくれています

トーク編②「トークスキルに必要なこと」

　現在は、女性アイドルグループの「Flower Notes（フラワーノーツ）」、「Clef Leaf（クレフリーフ）」、「seeDream（シードリーム）」を担当しています。

　生徒は若い女の子が多いのですが、共通して言えるのは、トークに苦手意識を持っている子が多い、ということ。「あたし？　バカだからしゃべれないんですよ？」とか、「ライブでＭＣがうまくできたことない。死にたい（笑）」みたいに言う子もいます。

　まず言えるのは、トークがうまいかどうか考えている時点で、一歩進んでいる、ということ。苦手だと思うのは、自分はしゃべりが得意なのかそうではないのか、自己判断ができているということなので、何も意識していない人より一歩リードです。

苦手意識を持つだけで前進

ホワイトボードに講義の要点を書く五戸。トークをレッスンするの「今でしょ!?」

　そして私が生徒たちみんなに伝えているのは、「トークは必ずうまくなる」ということ。

　なぜなら、私自身がド下手だったからです。新人アナウンサーの頃の私を知っている方には、五戸がトークの先生をしているなんて、笑われてしまうのではないかと思うほどです。

　ド素人の私も、きちんと研修を受け、経験を積んで、今、講師を務められるくらいになりました。といっても私も完璧なわけではなく、日々勉強ですが。

　トークに苦手意識がある方、なぜ、トークが苦手なんだと思いますか？　私はこう思います。「習っていないから」。習っているか習っていないか、トークについて勉強したことがあるかないか、その違いが大きいと思うんです。

Flower Notesのみんなと「ハイ、ポーズ」。この日は体調不良で１人欠席のため５人です。右から３人目は五戸。デビュー曲『恋花』、ぜひ聞いてください！

新人アナはみんな下手っぴ～？

　私を含め、アナウンサーは新人の時、ほとんどみんな下手っぴです。みんな研修を受け、練習をして、ダメ出しをもらい、少しずつうまくなっている…（中にはすでに芸能経験を積んでいて最初からうまい子もいますが）。皆さんも、テレビを見たりラジオを聞いて、「この子、新人の時は下手だったのに、うまくなったなぁ」と感じること、あると思います。

　テレビの第一線で活躍するようなトークをするのには特別な才能が必要かもしれないけれど、苦手意識がなくなるくらいのトークスキルだったら、必ず身につけることができると、私は思います。（次回はトーク編③「そもそも、トークがうまいってどういうこと？」です）