漫画「サザエさん」の原作者、故長谷川町子さんが長年暮らした東京・桜新町にサザエさんの公式カフェ「リアン・ドゥ・サザエさん」が開店した。

 アニメでおなじみのオープニング曲がボサノバ風やジャズアレンジで流れ、壁面ではアニメや長谷川さんにまつわる歴史をパネル展示。外壁に描かれたネコの足跡をたどると、2階にある飼い猫タマの絵にたどり着く仕掛けもある。

 監修した長谷川町子美術館の川口淳二館長は「サザエさんにちなんだ休憩場所が、ゆかりの地に欲しいという声に応えました」と話す。

 カフェメニューの1番人気は今川焼きに似た「サザエさん焼き」(150~200円)。特にタマをかたどったカスタード味が人気で、300個以上売り上げる日もある。サザエさんのシルエットが浮かんだカフェラテ(430円)と合わせて楽しむ客も多い。

 来店した20代女性は「お菓子やサザエさん形のトレー、インテリアなど全てがかわいい」と喜んでいた。