66年スタートから、かしまし娘、中田ダイマル・ラケット、夢路いとし・喜味こいし、横山やすし・西川きよし、ダウンタウン、トミーズら、上方漫才をリードしたコンビの功績をたたえてきた「上方漫才大賞」が今年で50回と節目の開催になり、概要が3日、大阪市内で発表された。

 「M-1グランプリ」など、笑いの本場・関西で数あるお笑い賞レースや顕彰大会の中でも最古の歴史を誇り、多くの人気者を輩出してきた。

 今年は新人賞に加え、大賞次点となる奨励賞も、発表当日の生ネタを審査する“賞レース”方式になる。また、大賞候補には「テンダラー」「NON STYLE」「ザ・ぼんち」がノミネート。80年代後半の第2次漫才ブームの申し子的存在で、81年に大賞を受賞。その後、解散して再結成した「ザ・ぼんち」が大賞に決まれば、異例の長期ブランクを経て、34年ぶりの栄冠となる。

 この日は、大賞のほか、奨励賞、新人賞のノミネート候補が発表され、会見に出席。奨励賞は「オジンオズボーン」「学天即」「かまいたち」「銀シャリ」「藤崎マーケット」の5組から、当日に1組が受賞となる。

 「藤崎-」のトキ(30)は「最近は藤崎マーケットは死んだとか、ラッスン(ゴレライのリズムネタでブレークした8.6秒バズーガー)はどうとか、そんなのばっかり。この賞を取って、もう、そんなの言わせねえ!」と意気込んだ。

 また、新人賞には「アキナ」「尼神インター」「コマンダンテ」「シンクロック」「ブランケット」「吉田たち」「和牛」の7組がノミネート。この中から、新人賞1組が選ばれる。

 最終審査は4月4日午後3時から大阪・オリックス劇場で行われ、同日に各賞が発表される。また、この模様は関西テレビ、ラジオ大阪で同時生放送(関西地区)される。