歌舞伎俳優市川海老蔵(37)が22日、大阪市内で、京都・南座の「市川海老蔵特別舞踊公演」(4月17~25日)の取材会を行い、抱負を語った。今回は人気演目「身替(みがわり)座禅」の浮気な男、山蔭右京役を初めて演じる。

 京の郊外に住む右京は嫉妬深い妻玉の井に座禅をするとうそをつき、太郎冠者(かじゃ)を身代わりにし

愛人花子に会いに行く。しかしこの企てがばれてしまい、妻にとっちめられる。

狂言の大曲「花子(はなご)」を歌舞伎に取り入れた作品で、ユーモアのある舞踊劇だ。

 海老蔵は“夜遊び”に「僕の友達にそういうのが好きなのがいる。その人に教えてもらってどうやって夜遊びするのか勉強して奥さん(小林麻央)の前でもうまいことできるように頑張りたい」とユーモアたっぷりに初挑戦の役柄への意気込みを語った。

 浮気な男の軽やかさも求められるが「重たくないようにしたい。新しいキャラクターを確立したい」と新境地に挑む覚悟も見せた。

 同公演は4代目を襲名した市川九團次(42)の襲名披露も兼ねる。