俳優隆大介容疑者(58)が21日に渡航先の台湾・台北桃園空港で大暴れして傷害容疑などで逮捕された事件で23日、警察当局は隆容疑者を送検したと、台湾メディアが報じた。

 隆容疑者は21日、同空港に到着した際、入境カードを記入を求めた空港係員に暴行。左足を骨折させた上、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。機内では大量に飲酒しており、当時酒に酔っていたという。

 台湾政府、文化部は公式サイトで事件に関する詳細を23日に発表。隆容疑者が、故遠藤周作氏の名作「沈黙」を映画化し、巨匠マーティン・スコセッシ監督がメガホンを取る「サイレンス」に出演するために訪台したことを明かした。製作チームはけがをした審査官に謝罪とともに治療費も負担するとし、現地メディアは「台湾の空港でこのような問題は前代未聞。映画の出演もキャンセルになった」などと報じている。

 隆容疑者の所属事務所、東映マネジメントは事件発覚当初、「プライベートな旅行」と発表していた。明らかな矛盾だが、24日午前の段階では「弁護士に任せているのでコメントできない」としている。