古舘伊知郎キャスター(60)と、テレビ朝日系「報道ステーション」降板をめぐり“生議論”となった元経済産業省官僚、古賀茂明氏(59)が30日、大阪・ABCテレビで、夕方の報道番組「キャスト」に急きょ、出演した。

 騒動後、古賀氏は初めての生出演。しかも、場所はテレビ朝日系列局のABCテレビだった。

 番組は、この日から浦川泰幸アナウンサー(43)の進行でリニューアルされ、冒頭で浦川アナがあいさつ。熊本出身の浦川アナが長崎出身の古賀氏を紹介し「ともに九州出身ですから、導火線が短い傾向がありますけど」。古舘氏との生議論を想定して話を振ると、古賀氏は「いや、私が長い方ですから大丈夫です」と苦笑しながら返した。

 古賀氏は11年10月、同番組のスタート時からのレギュラー。番組は、この日から浦川アナの進行でリニューアルされたが、古賀氏はもともと、火曜日レギュラーだった。同局によると、この日は、月曜レギュラーコメンテーター休演のための「ピンチヒッター」で「(降板騒動の)もっと前から出演をお願いしていた」と説明した。

 また、菅義偉(すが・よしひで)官房長官がこの日午前の記者会見で「(報道した)テレビ局がどのような対応をするか、しばらく見守っていきたい」と話したことに、同局は、テレビ朝日系列局ではあるものの「基本的にはテレビ朝日さんの対応になります」と話した。