宝塚歌劇団の月組公演「1789-バスティーユの恋人たち-」が24日、兵庫・宝塚大劇場で開幕し、入団4年目に入ったばかりの暁千星(あかつき・ちせい)が主要キャストのフェルゼン役に抜てきされた。

 元南海の最多勝エース、山内和宏氏を父に持つ暁は、5月12日に同演目の新人公演で主演することも決まっている。

 今作はフランス革命へ向かう市民のエネルギーと、ベルサイユ宮殿を対比して描く群像劇。暁は本公演で、トップ娘役の愛希(まなき)れいか演じるマリー・アントワネットと恋に落ちる、フェルゼンを演じる。「ベルサイユのばら」でも主要キャストの1人で、歴代トップスターが演じてきたキャラクターだ。

 暁は「フェルゼンは大人のイメージで、そこが難しい」と言いながらも、体当たりでフェルゼンに臨む。エンディングのショー場面では、トップ龍真咲が率いるダンサーに選ばれ、先輩の珠城りょうと3人で、得意のダンスも披露した。

 また、月組には、暁の2年後輩で、故夏目雅子さんと、故田中好子さんをおばに持つ風間柚乃(かざま・ゆの)や、風間と同期100期生の首席、蘭尚樹(らん・なおき)もいる。

 宝塚大劇場の本公演は6月1日まで。東京宝塚劇場公演は6月19日~7月26日。