シンガー・ソングライター平井大(23)が27日、大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、3枚目の新アルバム「Slow&Easy」(5月6日発売)をPRした。

 夏を想起させるさわやかな「平井大サウンド」満載の1枚に仕上がったが、タイトルにも平井の思いを込めた。「最近周りでもセカセカと忙しそうな人が多い。1回立ち止まって、もうちょっと余裕を持ってゆっくり行こうよ、と伝えたかった。そうすれば、小さな幸せに気付き、大切な人や周囲に感謝できると思うから」。平井自身も、過去にリリースしたアルバムは曲作りに追われたことを反省、今回は予定を詰め込みすぎず、臨んだと言う。「余裕を持って作業できました。のんびりしすぎず。自分の場合はコードを決めてメロディーがあってから、歌詞をつける。やっぱり夏の海のイメージですね」。11曲で構成する心地よいビーチ・ミュージックは、リスナーに夏を先取りさせる。

 オフの気分転換も「とにかくボーッとする。映画とか海に出掛けてリセットします。それが曲作りにも生きるので」。人気と実績も伴ってくれば、ハワイに滞在しての曲作り、などもあるかもしれない。「そうなればいいですね」とうつむきながら、はにかんだ。

 新アルバムを引っ提げて、6月7日から全国12都市のライブ・ツアーを行う。初の沖縄公演も控えていて、「本当に楽しみです」と充実の笑顔を見せた。