女優杏(29)が28日、都内で行われたアニメ映画「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」(5月9日公開、原恵一監督)のジャパンプレミアに出席した。江戸時代を舞台に、葛飾北斎の娘で浮世絵師のお栄を演じた。「(江戸時代に)クリエーティブな世界で女性が仕事していて、共感というよりあこがれる」。落ち着いた淡いピンクの着物姿の杏は、妹役の声を担当した清水詩音(12)と手をつないでステージに姿を現すなど、ほほ笑ましい姿を見せていた。

 またイベントでは、同作が6月にフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペ部門に出品されることも発表された。世界3大映画祭のカンヌ映画祭から、1960年にアニメ部門だけ独立した「アニメのカンヌ」という位置付けの権威ある映画祭。浜田岳(26)は「海外の方に見てもらえるすごい機会だし、名誉なこと」と喜んでいた

 同映画祭では過去に、「紅の豚」が93年度、「平成狸合戦ぽんぽこ」が95年度に、それぞれ長編の最優秀作品賞に当たるクリスタル賞を獲得している。原監督は「1度、行ったことがあるが、楽しい。何かもらえれば、さらに楽しいと思う」と受賞を期待していた。

 ほか松重豊(52)が登壇した。