福田雄一監督がメガホンをとった映画「明烏 あけがらす」(福田雄一監督)の初日舞台あいさつが16日、都内で行われた。菅田将暉(22)城田優(29)ムロツヨシ(39)ら9人が出席したが、序盤から福田監督とムロがトークで飛ばしまくり、「2人のトークショー」状態となった。

 福田作品では初めて主演を演じる菅田が、撮影現場の印象を話そうとすると、ムロが「今、そんな髪形なんだね」と、菅田のおかっぱ風の髪をいじり始めた。するとムロも福田監督から「髪形で言うと、あなたもちょっと…」と、ボリュームたっぷりな髪に文句を付けられ、「今、これが気に入ってるの。お気に召してるの」と反論した。ムロは福田監督作品に多数、出演しており、呼吸はバッチリ。新井浩文(36)が「2人はゲイかと思った」と指摘するほどで、他の出演者や司会が入り込めない独特の雰囲気を作り上げた。

 途中で福田監督が「菅田のしゃべりがないと(テレビの)映像で使えない」と気づき、ムロも「俺たち、もう黙っていよう」と誓った。しかし、2人とも、ものの数秒もたたないうちにマシンガントークを再開。質問から約2分たって、菅田がようやく「とっても楽しい現場でした」と空気を破ることに成功した。

 東京・品川のホストクラブ「明烏」を舞台に、借金返済まで12時間と追い込まれたホスト(菅田)と、頼りにならない仲間たちが繰り広げるドタバタ劇。ほか若葉竜也(25)吉岡里帆(22)柿沢勇人(27)松下優也(24)が登壇した。