タレント小籔千豊(41)がスポーツ番組初のMCを務めるカンテレ「イキザマJAPAN」(月1回、日曜午前6時半、関西ローカル)で元世界2階級王者の長谷川穂積(34=真正)と対談し、大きな刺激を受けた。

 長谷川は5月9日にフェザー級ノンタイトル10回戦で29戦無敗だったWBCスーパーバンタム級9位のオラシオ・ガルシア(24=メキシコ)を3-0の判定で下し、約1年ぶりの再起戦を勝利で飾った。

 対談で長谷川は「小籔さんに聞きたかったことがある」とお笑いのプロとして尊敬する小籔に「プロ」としての悩みを打ち明けた。再起戦は、これまでのスタイルと違い、ディフェンス重視の戦いになった。ファンから「それでいい」「打ち合わなくていい」という声もあったという。

 「お客さんにそう言われるようになったってことは、僕はプロとしての仕事はもうできないのかなってすごく思うんですよ」とポツリ。

 小籔はプロとして考えを投げ返した。正解の答えはないが、長谷川は「自分の中ではスッキリしました」と納得の表情を浮かべた。

 小籔は「これだけ真面目に1つのことに真摯(しんし)に向き合い、不利な状況でも立ち向かっていく長谷川さんの姿を見て、自分はぬるいな、と。明日から自分も頑張れたらなと思いました」とプロ魂に大きな刺激を受けた。対談では現役続行か、引退か、長谷川が揺れる心中も語る。この対談の模様は5月31日、午前6時半から放送される。