「横浜マラソン2016」発表会見が6日、横浜市内で行われ、3月の同大会に出場した鶴見辰吾(50)石原良純(53)ロンドンブーツ1号2号の田村亮(43)が出席した。3人は日本陸連公認コースと認識して出場し完走したが、大会後に距離の測定ミスが発覚した。この日は出直しを図る大会主催者と並んで着席。鶴見は「僕は横浜にかけてます」と大会出場を明言した。

 複雑な思いはあったはずだ。50歳にして決意した初のフルマラソン。5カ月間の特訓の末、3時間12分58秒の好記録で完走を果たした。ところが大会後、日本陸上競技連盟の指摘でコースが186・2メートル短かったことが判明。それでも気丈に「次のフルマラソンが初マラソンということで、2時間台で走ってやります」とコメントしていた。この日は「186メートルちゃんと走っていたら」「次は186メートル余計に走ってから走ろうかと」と冗談を飛ばしながらも「次のマラソンは横浜と決めています」と断言。「他の大会からの出場依頼もありますが、横浜にかけてます。サブスリー(3時間切り)目指して頑張って、横浜をアピールしたい」と因縁の「横浜」にこだわった。在住18年の「横浜愛」も背中を押したようだ。

 同大会で初の4時間切りを達成していた石原は「周りがごちゃごちゃうるさいので、3時間台を目指して走りたい」と言い、田村は「初マラソンで距離不足は芸人としてはおいしい」と笑わせ、出場に意欲を示した。大会は来年3月13日に開催される。【大友陽平】

 ◆横浜マラソンの距離不足 3月15日に初開催された約1カ月後の4月7日、距離がフルマラソンで186・2メートル短かったと主催者が発表。一部に首都高速道路湾岸線が約11キロあり、事前計測を地図だけで済ませたことが主な原因だった。この日は坂本雄次大会プロデューサーがあらためて謝罪した。