落語家の入船亭扇橋(いりふねてい・せんきょう、本名橋本光永=はしもと・みつなが)さんが、10日午後0時38分、呼吸不全のため死去した。84歳。

 東京都出身。葬儀・告別式は15日午前10時半から東京都杉並区高円寺北2の1の7、平安祭典高円寺会館で。喪主は長男圭司(けいじ)氏。

 57年、三代目桂三木助に入門し、その没後は五代目柳家小さん門下へ。70年に真打ちに昇進し、九代目入船亭扇橋を襲名した。

 古典落語を得意とする実力派として活躍した。落語協会で理事、相談役を歴任。桂米朝さんらが集った「東京やなぎ句会」の宗匠でもあった。