故やしきたかじんさん(享年64)の妻、さくらさんが、元弟子の打越元久氏にインターネットラジオなどで、名誉を傷つけられたとして、1000万円の損害賠償を求めた裁判は、8月に口頭弁論が再開され、同月中に結審する見込みとなった。

 16日、原告、被告双方の代理人弁護士が大阪地裁で、弁論準備の手続きを行い、裁判所は双方に和解の意志がないことを確認。弁論再開を認めた。

 双方代理人の話を総合すると、次回の口頭弁論では被告の打越氏本人の尋問に加えて、被告側の要請でたかじん氏の元マネジャーが証人出廷する。原告側代理人によると、被告側もさくら夫人の出廷を強く求めていないといい、夫人は出席しないとみられる。

 裁判は昨年12月に提訴され、2月に第1回口頭弁論が行われスタート。しかし、その後は、非公開で弁論再開へ向けた準備書面の交換などが行われたが、互いの主張は平行線のまま。原告側は「途中、裁判所からの和解勧告のようなものはあった」としたが、和解の受け入れを本格的に検討することはなく、被告側も同様の姿勢だったという。

 その流れの中での弁論再開に、原告側代理人は「通常の進行に戻ったという感覚」と話し、争いが多少なりとも前進したとの見方を示した。