フィギュアスケート小塚崇彦(26=トヨタ自動車)とフジテレビ大島由香里アナウンサー(31)が23日、婚約を発表した。婚姻届提出は来年の予定。挙式・披露宴は未定で、大島アナは結婚後も仕事を続ける。2人は2010年(平22)に知り合い、13年6月に交際宣言していた。

 午後5時30分過ぎ、報道各社に送付された書面で、2人の婚約が発表された。小塚が所属するトヨタ自動車と大島が勤務するフジテレビの両社からで、それぞれがコメントした。

 小塚 けがによるスランプでつらかった時期を支えてもらい、また、話しているだけで焦る気持ちも消え『スケートに戻ろう』と思わせてくれる存在になってきました。(中略)私にとって忘れることのできない全日本選手権を共に2度経験してくれたことが、今回の婚約を決断する大きなきっかけになりました。

 大島アナ 氷上で魅せる通りのまっすぐで純粋なところ、日本を背負って戦う姿を尊敬しています。どんな経験を通しても喜怒哀楽を心から共有でき、私の知らない世界を次々と見せてくれる人です。

 出会いは、10年のバンクーバー五輪だった。小塚は初の五輪で8位入賞、大島アナはキャスターとして初のスポーツ中継を担当した。帰国後に行われた小塚の先輩たちとの食事会で親しくなり、友人関係から交際へと発展した。大島アナはもともと、小塚の大ファンだったという。13年6月には小塚がブログで、大島アナについて「僕にとってのよき理解者の1人です」と交際を宣言。「2度の全日本選手権」は、3位ながらGPシリーズの不振でソチ五輪出場を逃した13年と、同じく3位で復活を印象づけた14年の大会とみられる。

 小塚は11年の世界選手権で銀メダルを獲得したが、股関節の故障などで低迷。今年4月には中京大大学院に復学し、進退が注目されたが、現役続行を決断して今年のGPシリーズに登録している。

 大島アナは1度はフジテレビの入社試験に落ちたが、翌年に再チャレンジして合格。成城大を卒業した1年後の07年、フジテレビに入社した。主に報道畑を歩み、12年10月からは、夜の報道番組「ニュースJAPAN」、15年3月から「あしたのニュース」のメーンキャスターを務めている。

 ◆小塚崇彦(こづか・たかひこ)1989年(平元)2月27日、愛知・名古屋生まれ。5歳で競技を始め、トヨタ自動車に所属しながら中京大大学院に進学。06年世界ジュニアで日本男子3人目の優勝を達成。10年バンクーバー五輪は8位。11年に世界選手権で銀メダル。父嗣彦さんは全日本選手権3連覇、68年グルノーブル五輪代表。母幸子さんも全日本アイスダンスで最高2位。170センチ、60キロ。

 ◆大島由香里(おおしま・ゆかり)1984年(昭59)1月24日、神奈川県生まれ。成城大卒業後、07年フジテレビ入社。同期は生野陽子、中村光宏アナ。過去の担当番組は「ニュースJAPAN」「FNNスーパーニュース」「サキヨミLIVE」など。今年3月から「あしたのニュース」を担当している。10年バンクーバー五輪を取材。月9ドラマ「ファースト・キス」などにも出演。趣味は散歩と水泳。血液型O。