ハリウッド俳優の中には、役のためならどんな姿にも変貌してしまう脅威の役者魂を持つセレブが。今回は、原形をとどめることなく、劇中で醜い役を演じたセレブをご紹介。

 ■シャーリーズ・セロン(39)

 ゴージャスな金髪が特徴的な女優のシャーリーズ・セロン。年を重ねてもなお美しい彼女だが、映画のためとなればどんなことでもやってのける。「モンスター」(2003)で元娼婦の連続殺人犯を演じるにあたり、シャーリーズは約13キロ増量。特殊メークや入れ歯を使い撮影に挑んだ。それまで、典型的な美女というイメージしか持たれていなかった彼女だが、この映画で演技自体が高く評価されるようになった。最近では、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(現在公開中)の役作りで丸坊主に。

 ■ブラッド・ピット(51)

 全米が最も憧れる男性として知られる、俳優のブラッド・ピット。そんな魅力的なブラピも、やぼったい男性役を演じた過去が。「カリフォルニア」(1993)で、彼は悪役に挑戦。貧相な身なりの役を演じ、観客を驚かせた。これまでの好青年役のイメージを大きく振り払い、その後の役者人生に影響を与えた。

 ■エマ・トンプソン(56)

 イギリス出身の美人女優、エマ・トンプソン。そんな彼女も劇中で豹変(ひょうへん)をとげた女優のひとり。それまでチャーミングな役を好演していた彼女だが、映画「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」(2010)で不思議な魔法使い役に挑戦。この役を演じるにあたって、撮影前に2時間の特殊メークをほどこしていたとか。もともとの美しさは見る影もないほど変身。

 ■クリスチャン・ベール(41)

 イギリス人イケメン俳優のクリスチャン・ベールは、さまざまな映画で役に合わせ極端に太ったり痩せたりすることで有名。「マシニスト」(2004)では、不眠症で痩せこけた男性を演じるため大幅減量。撮影中は、危険な健康状態に陥らないように栄養士に見張られていたとか。この肉体変貌が評価されて、彼はアカデミー賞の助演男優賞を受賞。

 役のためなら、増量・減量など、軽々とやりとげてしまう俳優たち。そんな彼らが作る映画だからこそ、観客を魅了するのかもしれない。【ハリウッドニュース編集部】