茨城県つくば市が総事業費305億円で計画する総合運動公園整備の賛否を問う住民投票(8月2日投開票)をめぐり、TBSが反対派の主張に偏った放送をしたとして、市は28日までに放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会に審議を申し立てた。

 17日付の申し立てによると、4月26日と5月31日のTBS系「噂(うわさ)の!東京マガジン」の放送内容は事実の曲解やうわさに基づくもので、反対側の主張に偏っていたなどとして「放送法に違背する放送と言わざるを得ない」と主張。

 市原健一市長は「視聴者に疑念を抱かせる内容で印象操作をしている。非常に残念だ」とコメントした。

 TBSテレビ広報部は「賛否双方の考え方を紹介し、問題提起をした番組で、内容に問題があるとは考えていない。申し立ては承知しておらず、コメントは差し控えたい」としている。