市川海老蔵(37)が千葉・成田市の「御案内人」に就任することになり、29日、同市役所特設ステージで任命式が行われた。

 初代団十郎以来、成田市にある成田山新勝寺と関係が深く、海老蔵も父団十郎と大みそかに参拝し、海老蔵襲名の時はお練りも行った。任命証を受け取った海老蔵は「父との思い出も多いので、(御案内人任命は)うれしかったし、その思い出が走馬灯のように浮かんだ」。 20年の東京五輪を控え、外国観光客に成田市をアピールするために海老蔵に白羽の矢を立てたもので、任期は3年。18年に新勝寺の建立1080年祭が行われるが、「私も40歳で、節目としてぴったりなので、何か一つ見えるものを作りたい。こういうものってフワーッと終わりがちじゃないですか。そうじゃなくて、シャキッとけじめをつけようと思う」と意気込んだ。この日は市内のホールで「延年の舞」を披露したが、秋には同市の中学生向けの歌舞伎講座も行うという。