読売テレビ(大阪市中央区)の望月規夫社長が28日、大阪市内のホテルで、毎年夏恒例の社長会見を開き、地元球団の阪神タイガースと、キー局の日本テレビ(東京都)の縁の深い巨人へ配慮して、自らは「阪神ジャイアンツのファンです」と語った。

 同局は日本テレビ系列ではあるものの、過去には、タイガースのレギュラー番組を持ち、関西圏では積極的に阪神戦を放送。堂々と阪神ファンを公言する同局アナウンサーも多い。

 望月社長もタイガースには愛着を持ち、今季も9月以降、阪神戦3試合の放送を予定している。

 「やはり、巨人と阪神が強ければ、野球というスポーツ全体が盛り上がる。地元タイガースを応援していくことに変わりはないが、最後まで巨人と争い、最終戦でどちらかが優勝を決めるという展開になれば、理想的だなとは思います」

 両軍へ配慮した結果が“阪神ジャイアンツ”ファン宣言となったようだ。

 同局は9月12日午後2時開始の阪神-広島戦を中継の予定で、同日試合前には、タイガース80年の歴史を振り返る特番も放送予定だという。