俳優仲代達矢(82)が8日、都内で、BSスカパー!の時代劇ドラマ「果し合い」(31日午後3時)の完成披露舞台あいさつに登壇した。藤沢周平原作の短編小説を実写化したもので、観客とともに席で見た仲代は「年のせいか、映画がすばらしいせいか、涙を流してしまいました。80を過ぎて、こんなにすばらしい映画の大事な役をやらせていただいて、幸せです」と感謝で声を震わせた。

 原田美枝子(56)とは映画「乱」以来、ちょうど30年ぶりに共演した。仲代は「『乱』でいじめられ、今回も多少いじめられた」と苦笑い。原田は「30年間、1度もお会いしてなかった。そういうこともあるんですね。30年前は親の敵役だったので、(撮影中も)口を聞かなかった」と振り返りつつも、「黒沢組を通ってきた先輩に会えて良かった」と再会を喜んだ。

 ほか桜庭ななみ(22)柳下大(27)杉田成道監督(72)が登壇した。作品は11月7日からは東京・東銀座の東劇で、1週間限定で劇場公開される。