ハリソン・フォード(73)が米国時間の29日、深夜のトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演。この夜のテーマだったハロウィーンに合わせ、ホットドッグの着ぐるみ姿で登場したフォードは、飛行機墜落事故や、アメリカと日本で12月18日公開予定のシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」について語った。

 フォードは今年3月、操縦していた小型機がロサンゼルスのゴルフコースに墜落した事故について、「ああ、覚えているよ。全部じゃないが、一部は覚えている。エンジンが停止した部分は、よく覚えている。それに、管制塔の指示も覚えている。普通のルートで着陸するようにとの指示だったが、ノーと言ったんだ。実は事故の5日後まで、それしか覚えてなかったんだよ」と振り返った。医師らによると、全身麻酔が、ケガをする前に起きた出来事の記憶を失うという、逆行性記憶喪失を誘発したという。

 司会者が、「映画の中にいるみたいだった?」と聞くと、フォードは「いや、これは映画じゃなかったよ」と答えた。フォードはこの事故で、頭皮の大きな裂傷や骨折などの重傷を負い、1カ月間入院。国家輸送安全委員会の報告によると、墜落の原因はエンジンの故障となっている。完全回復したフォードは、5月には操縦席に復帰。7月にはコミック・コンベンションにも姿を見せるなど、「スター・ウォーズ」ファンを驚かせた。

 最新作「フォースの覚醒」については、「何を言わなくちゃいけないの?観客に体験してもらいたいんだよ。新作については、聞かせたくないね」と語り、明かさなかったものの、撮影セットでミレニアム・ファルコンのドアでケガを負ったことを認めた。

 また、「フォースの覚醒」のPR用ポスターにルーク・スカイウォーカーが登場していない理由については、「すごくいい理由があるんだけど、教えられない。でも、とてもいい理由があるということは言えるよ」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)