新作「レヴェナント:蘇えりしもの」(12月25日全米公開)でオスカー受賞の呼び声が高いレオナルド・ディカプリオ(41)だが、今年の受賞レースではジョニー・デップ(52)をライバル視しているとの噂が報じられている。

 今年は2人とも、実在した人物を演じており、受賞を狙う俳優にとってはアカデミーに認められるための絶好の設定といえる。レオは荒野でサバイバルするハンター役を演じるため、22キロ以上も体重を増やし、大量のヒゲを生やしての役作りに加え、凍った川を泳ぐなどの過酷な撮影にも挑戦。

 一方のデップは映画「ブラック・スキャンダル」(15年9月全米公開)で実在した大物ギャング、ホワイティー・バルジャー役を演じ、米映画業界誌が「キャリア最高の演技」と絶賛しているほど。また、各国の映画祭でも高い評価を得ている。

 両者が今年のアカデミー賞にノミネートされることはほぼ間違いなく、情報筋はスター誌に、「レオはオスカー受賞に貪欲になっている。ジョニーだけを真のライバルとみなしている」と語っている。

 関係者によると、レオはデップの失敗作「ローン・レンジャー」(13年)や「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」(15年)などを酷評しているらしい。2人が93年の映画「ギルバート・グレイプ」で共演した当時、19歳だったレオがデップよりも演技が光っていたと評判だったことについて、今も忘れてはいないという。デップの方は最近のインタビューで、「受賞には全く関心がない」と語っているが、名実ともにハリウッドのトップに立つ俳優同士の受賞争いに注目が集まっている。(ニューヨーク=鹿目直子)