NHK大河ドラマ「花燃ゆ」主演井上真央(28)から、次期大河「真田丸」(来年1月10日スタート、日曜午後8時)主演堺雅人(42)へのバトンタッチセレモニーが25日、東京・渋谷のNHK106スタジオで行われた。

 井上からは、富岡製糸場にちなんだシルクのストール、堺からは真田家ゆかりの信州のリンゴを互いに贈り合い、エールを交換した。ストールに堺は「薄くてあったかそう」と喜び「年末もロケが予定されている。寒がりな人がたくさんいるので、みんなで首に巻いて結束を高めたい」。井上は、真っ赤なリンゴに「念入りに磨いてくださって」と感激し「撮影が終わって気も体もゆるんでいると思うので、リンゴダイエットでもしておいしくいただきたい」と話した。

 井上は「撮影後半にもなると、スタッフの皆さんが『真田丸』の台本を持っていたりTシャツを着ていたりして、こうして次へ受け継がれていくんだなあと思いました」と笑顔。堺も「『花燃ゆ』のTシャツを着ているスタッフも多くいらっしゃるので、僕ももらってちょくちょく着るようにする」と笑わせた。

 井上は「久々のスタジオで、懐かしいにおい」とうれしそう。自身の1年前のバトンタッチセレモニーを振り返り「『軍師勘兵衛』の岡田准一さんの素晴らしい座長ぶりが刺激になって、背筋が伸びる思いだった」。堺に対しては「私と違って大河のご経験もあるので、体に気を付けて頑張ってください」とエールを送った。堺は「遠くで見守ったり受け止めたりという、リーダーシップだけではない井上さんらしい座長ぶりだったのだろうと想像している」とし「前の現場から伝統を受け継ぐのは大事」。「真田丸」について「もうすぐ船出。視聴者の方に一緒に航海にお付き合いいただきたい」とPRした。