情報会社のオリコンは30日付で今年の本のベストセラーランキング(2014年11月17日~15年11月22日)を発表し、総合部門は第153回芥川賞を受賞したお笑い芸人又吉直樹(35)の「火花」が首位となった。推定売り上げは223・3万部で、発表が始まった08年以降で最多。歴代2位は11年首位だった東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」の163・6万部で約60万部の差をつけた。同部門でミリオンセラーが生まれたのは4年ぶり。

 又吉は、「『火花』は迷いなく書いた作品。多くの方に読んでいただけたことが何よりもうれしい」とのコメントを発表。「音楽、映画、テレビ…。いろんな選択肢から、本を手に取って読んでもらうことがいかに難しいか。そういう状況も踏まえて、書いていきたい」と今後の執筆への意欲も述べた。