歌舞伎俳優中村七之助(32)が1日、東京・汐留の日本テレビで、ボストン美術館所蔵の浮世絵展「俺たちの国芳 わたしの国貞」(来年3月19日~6月5日、東京・渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム)の会見に出席した。

 オフィシャルサポーターを務める七之助は「役者絵を見ていると、僕がやっていたら描いてもらえたのかな、描いてもらえるような役者にならなくてはと思います」。歌川国芳の浮世絵には髑髏(どくろ)をモチーフに描いたものが多い。七之助もこの日、髑髏が描かれた服で登場した。「(浮世絵は)今の時代にも通用するんだなあと思います」と話した。

 2日からは歌舞伎座での公演を控えている。「今年は平成中村座が大阪に立ちましたし、納涼歌舞伎も、(歌舞伎NEXTの)『阿弖流為(アテルイ)』もありました。12月はまた古典に帰りまして、温故知新ができた年。役者にとってすばらしい1年でした」と振り返った。