宝塚歌劇団星組のスター、礼真琴(れい・まこと)が主演するミュージカル「鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-」は21日、兵庫・宝塚バウホールで開幕した。

 礼は新人公演を卒業したばかりの7年目ながら、歌、ダンス、芝居と3拍子そろい、劇団有数のスターに成長した。14年5月「かもめ」以来、2回目のバウ主演となり、今作では幼い頃、あこがれた女性が、嫁いだ先で死亡。死の謎を探る伯爵家の子息リュシアンを熱演している。

 礼は、一昨年の全国ツアー「風と共に去りぬ」でスカーレット、昨年の「ガイズ&ドールズ」では2番手スター紅(くれない)ゆずるの恋人・アデレイドを演じるなど、女役の大役が続いた。「久しぶりで、男役に戻れるのか、不安もありましたが、いや、一発で戻れました」。劇中ナンバーも、低音ボイスを響かせて心情をのせて歌い上げた。

 同公演は31日まで。