尾上菊五郎(73)が東京・歌舞伎座「二月大歌舞伎」(2月2日初日)で上演される「通し狂言 新書太閤記」で、秀吉を初めて演じる。吉川英治原作で、木下藤吉郎の壮大な出世物語。ほぼ出ずっぱりとなる菊五郎は、このほど行われた取材会で「DAIGOくんふうに言えば『KTO=困ったとても覚えられない』です。膨大なせりふの量に泣かされてます」と、DAI語で笑わせた。

 祖父6代目尾上菊五郎が1939年の初演で演じた縁のある役。「おじいさんの写真を見て、若いころからやりたいと思っていました。秀吉の、発想豊かで魅力ある人たらしの面を出したい」。本能寺の変、中国大返し、清洲会議など有名な場面が満載で、明智光秀は中村吉右衛門、織田信長は中村梅玉が演じる。