文芸春秋が発行する「週刊文春」編集部は22日、ウェブサイト上で、甘利明経済再生担当相に関する記事の使用をめぐり、テレビ朝日「報道ステーション」に抗議文を送ったことを、明らかにした。

 同誌は21日発売号で、甘利氏をめぐる金銭授受疑惑を「スクープ」として報じたが、「報ステ」は20日、この号が発売される前日に番組内で報じた際、「週刊文春」の報道内容というクレジットやナレーションがなく、「週刊誌」とだけ報じたと指摘。また、事前に、記事の使用許可申請もなかったとしている。

 その上で、番組責任者あてに送った抗議文で、謝罪と再発防止を要求。「今後も甘利大臣に関する疑惑報道が予想される」と、続報の報道を示唆した上で、26日午後5時までの回答を求めたとしている。

 一方、22日夜に放送された「報ステ」では、甘利氏に関するニュースを報じた際、今回の問題に関して「週刊文春のスクープで報じられた」というナレーションが流れた。