日本歌手協会(田辺靖雄会長)が6日、東京・渋谷の古賀政男音楽博物館で熊本地震被災地を支援するチャリティーショーを行った。

 田辺、ペギー葉山、あべ静江、合田道人、千昌夫、八代亜紀ら、のべ54人の歌手が3回のショーに参加した。

 八代は熊本県八代市出身で、現在も多くの親族が現地に住んでいる。「毎日、電話をしています。地元の人たちはすごくつらい思いをしている。親類の家も家具や灯籠が倒れたと聞いています。余震が続いているので無事を祈っています」などと、涙をにじませながら語った。

 ショーの中でチャリティーオークションも実施。五木ひろしのギター、北島三郎の帽子、倍賞千恵子のゴルフケースなど31人の88点数が出品され、募金全額が「国連の友」を通じて、支援金として被災地の復興などに使われる。

 日本歌手協会のチャリティーショーは今回のほかに7月、11月にも予定。実際に被災地を訪問することなどは、余震が落ち着いたタイミングで考えるという。

 一連の地震の影響で現在、九州全県で2万人以上が避難生活を送り、約4万棟の住宅が被害にあっている。