俳優陣内孝則(57)が、今秋公開の映画「幸福のアリバイ~Picture~」で、長編作品では自身3度目の監督に挑戦することが24日、分かった。主なテーマは「冠婚葬祭」で、人生の岐路に立った人たちと周囲のドタバタをおもしろおかしく描く。

 陣内自ら構想に5年を要し、原案を練った意欲作で、脚本は映画「桐島、部活やめるってよ」の喜安浩平氏に託した。以前、同氏に舞台の脚本を依頼したことがあり、その才能に陣内がほれ込んでオファーした。

 陣内がメガホンをとるのは、07年の「スマイル 聖夜の奇跡」以来。芸能活動30年を超え、交友関係の広い陣内の9年ぶり監督作とあって、豪華な出演陣がそろった。中井貴一(54)は、成人式に特攻服で行こうとする息子を止める妻(木村多江)を見守る役どころ。柳葉敏郎(55)は、自分の反対を押し切って結婚した娘(清野菜名)の出産をめぐり、娘の夫(浅利陽介)と攻防を繰り広げる。ほか大地康雄は葬儀がテーマ、木南晴夏は見合いと結婚をテーマにしたエピソードに登場する。陣内は「盟友の名演技に救われ、支えられ、魅せられる映画です!」とコメントした。