グラミー歌手のチャカ・カーン(63)が、薬物依存症でリハビリ入りしたことがわかった。

 ニューヨーク・ポスト紙電子版によると、カーンは米国時間の10日、声明を発表し、4月に急死した歌手プリンスさんの死因となった同じ薬への依存症と闘っていたことを告白。妹のイボンヌ・スティーブンスさん(61)と共に、依存症を治療するためのリハビリ施設に入ったことも明かしたという。

 プリンスさんは検死の結果、モルヒネよりも強力な鎮痛薬として知られるフェンタニルの過剰摂取による事故で死去したと発表されている。

 カーンは声明の中で、「残念なことに、この夏はコンサートで演奏する機会がありません。しかし、自分の健康と幸福を優先することがきわめて重要です。ファンの中には失望する人たちもいると思いますが、同時に、彼らが私に回復し、健康になって欲しいことも知っています」とコメントした。

 妹のスティーブンスさんと共に集中リハビリおよびアフターケアのプログラムに入ったというカーンは、「私たちは、この旅を共にし、回復に向けてお互いをサポートし合うことに同意しました。プリンスの悲劇的な死が、私たち2人の人生と優先事項を見直すきっかけになりました。私たちは、自分たちの生命を助けるために、行動を起こす時が来たことを知っていました。妹と私は皆さんのサポート、愛、そして祈りに感謝したい」と語った。

 カーンはプリンスさんとは長年にわたる友人同士で、プリンスさんの曲「I Feel For You」をカバーし、キャリア史上、最大のヒット曲の一つとなった。(ニューヨーク=鹿目直子)