玉木宏(36)がテレビ東京系ドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」(年内放送)に主演することが19日、決まった。昨年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で主人公の夫、新次郎を演じ、ドラマは高視聴率を記録した。民放ドラマ出演は同作以来、社会派ドラマは初挑戦となる。

 同作は小説「ハゲタカ」シリーズで知られる作家真山仁氏の「売国」が原作。玉木演じる東京地検特捜部の検事冨永真一が、幼なじみの宇宙航空研究センターの研究者の失踪を機に疑獄事件に巻き込まれていく。東京地検特捜部の「正義」と宇宙開発の「夢」をテーマに、その裏に潜む巨悪が描かれる社会派作品だ。

 玉木は「非常にチャレンジングな作品。検事も1人の人間。正義をうたう人自身も葛藤して、その結果が正義となることで説得力が生まれると思います。迷いというものをきちんと表現して大事にしたい」。

 同ドラマは、同局が今年秋の新本社移転を記念した「六本木3丁目移転プロジェクト」の一環として制作。中谷美紀(40)主演ドラマ「模倣犯」の制作が既に発表されている。