元AKB48の前田敦子(25)の女優としての活躍が続いている。今年春にTBS系連続ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」でセクシーな演技に挑戦して話題になったが、今度はフジテレビ系オムニバスホラードラマ「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016」(20日午後9時放送)の中の「夏のしらせ」に主演する。父の愛がテーマの感動作。このほど都内で収録が行われた。

 「ほんとにあった怖い話」は99年から放送がスタートした同局の夏の定番ドラマ。前田も子供のころから見ており、「毎年夏休みの思い出になってました。楽しみなんですけど、やっぱり怖いので、見る前にお風呂に入り、怖いシーンになってもそのまま寝られるように、ふとんをかぶってのぞくように見ていました」。

 12年8月にAKB48を卒業してから4年。先月には25歳になった。「今が一番幅広く、いろいろな役ができる年齢なのかなと思っています」。「毒島ゆり子のせきらら日記」では不倫する新聞記者を演じ、ベッドシーンにも挑戦。アイドルから本格女優へ着実にステップアップしている。役の広がりもあって「CDイベントでも、同年代や年下の女の子が増えました。今更ですけど、やっぱりテレビの影響力ってすごいなと感じています」。

 充実の日々を送るが、貪欲さは失っていない。「これまではフリーターの役などが多く、あまり職業に就いたことがないんです。医師、警察官、保育士とか、いろいろやってみたい」。今後も、女優あっちゃんのさまざまな顔を楽しめそうだ。【大友陽平】