大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」(新海誠監督)が15日(日本時間16日)、スペイン・シッチェスで開催中のシッチェス・カタロニア映画祭でアニメ部門のグランプリに当たる最優秀長編作品賞を受賞した。同作品が海外の映画賞を受賞するのは初めて。

 新海監督は「シッチェス映画祭で最優秀長編作品賞の受賞、本当に光栄に思います。『君の名は。』は入れ替わりや彗星(すいせい)来訪、東京と地方、土着の伝統や神道などさまざまな要素からなる物語ですが、その骨子はストレートな『ボーイミーツガール(少年と少女の出会い)』です。この映画をスペインの方に楽しんでいただけたことに、私自身とても励まされました」とコメントした。

 同映画祭は、ホラーなどジャンル別の作品を上映する世界3大ファンタスティック映画祭の一つに数えられ、日本映画の同賞受賞は昨年の「百日紅~Miss HOKUSAI」に続き5作目。日本では14日現在で興行収入149億円を記録しており、200億円超えが確実となっている。観客動員数は公開から7週連続1位で累計1149万人というロングラン。既に世界89カ国・地域での公開が決まっている。