元宝塚男役の女優真琴つばさ(51)と龍真咲(33)が25日、東京・港区の麻布山善福寺で、宝塚の大先輩である越路吹雪さん(享年56)のヒット曲「ラストダンスは私に」の歌碑除幕式に参加した。

 同寺には82年、越路さんの三回忌を記念して設置した「越路吹雪歌碑」があり、「ラスト-」の歌碑はその前面に作られた。

 今年は越路さんの37回忌で、越路さんのマネジャーを長年務め、「ラスト-」など多くの作品の訳詞をした作詞家岩谷時子さん(享年97)の生誕100年。ダブルのメモリアルイヤーの記念として製作した。

 真琴は学生時代、生前の越路さんをテレビで1度だけ見たことがあり、「すごいオーラを感じた」と振り返った。今は亡き憧れの先輩だが「天国から見守ってくれている感じがする」といい、「越路さんの心や魂を伝えていきたい」と気を引き締めた。死去から36年が過ぎた今でも、越路さんは「誇りであり、雲の上の存在であり、特別すぎる存在」だと強調した。

 龍は先月に宝塚を退団したばかり。まだ慣れないスカート姿に「男役をしていたけど、元は女なので…。取り戻すというか自然に、(女性に)戻るでしょう」と笑顔で話した。