元シンクロ日本代表の青木愛(31)は、5回目のフルマラソンに挑んだが、目標タイムから30分近く遅い5時間50分23秒でのゴールに涙した。

 青木は、MBSテレビ「戦え!スポーツ内閣」(水曜午後11時58分=関西地区、11月2日放送分)の企画で参戦。これまで東京マラソンなど、4回の出場経験はあるが、今回は番組企画で、個人トレーナーも着き、5回目の挑戦だった。

 「20キロぐらいから、足全体が前にいかなくなって。足がつって、マッサージしてもらって、ちょっと走れて、またつって…で、トレーナーさんにも、スタッフさんにも申し訳なくて。20キロ以降は立ち止まっては泣いていました。悔し泣きです」

 この日は、MBSテレビで午後1時から同2時24分まで、マラソン生特番を放送しており、番組終了までにゴールできれば、シンクロ時代に「きつい練習でいい思い出がない」というグアムへのごほうび旅行をもらう予定だった。

 「シンクロ時代から、きついときは笑顔で! とやってきたので、今日も生放送に映るときは頑張って笑顔を作っていた。しんどいときにしんどい顔をすれば、余計にしんどいから」

 その笑顔の裏では、悔し涙に暮れていた。

 生放送内にゴールということは、タイムにすれば、5時間24分以内に入ればいい計算で、5時間すぎの完走を目指したものの、足を痛めて、前へ進めず。

 「これまでもシンクロは浮力との闘いで、走ったりしていないので、重力との闘いのマラソンになると、いつもひざが痛くてダメになっていた。経験を生かして、ひざは今回、大丈夫だったんですが…」

 今回は、トレーナーの指導のもと、ひざ痛は発生しなかったが、やはり、ふくらはぎなどの足にダメージを負い、目標クリアはならず。ただし、今回は「わずか2週間前に(番組で参戦を)言われた」といい「もっと早めに言ってくれれば」と後悔もある様子。

 「今度は、もっと早めに言ってもらって、また挑戦したい。準備期間があれば、もっと速くなると思う」と、5回目の挑戦で手応えも感じていた。