NHK大河ドラマ「真田丸」の18日最終回(NHK総合午後8時)の平均視聴率が14・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが19日わかった。前週は14・8%だった。

 最終回は、豊臣家と徳川家の決戦が始まった。大坂城を出て、野戦に持ち込む真田幸村(信繁=堺雅人)だったが、形成は圧倒的に不利。しかし、死を覚悟する茶々(竹内結子)に「望みを捨てなかった者にだけ、道は開ける」と告げる。

 やがて毛利勝永(岡本健一)らの奮戦で戦況は一変し、豊臣方は次々と徳川軍を撃破する。だが豊臣秀頼(中川大志)のもとに、幸村が寝返ったとのうわさが届く。幸村は徳川家康(内野聖陽)ただ1人に狙いを定め、単騎で突き進んで行く、という内容だった。

 粋な演出も見られた。本編の公式PRショートドラマ「ダメ田十勇士」に出演していた才蔵(博多華丸)、六郎(矢本悠馬)、鎌之介(梅垣義明)、甚八(岩井秀人)、清海入道(松村邦洋)、伊佐入道(脇知弘)、十蔵(鈴木拓)、小介(Mr.オクレ)の個性的な面々が登場し、スポットライトが当てられた。

 エンディングでは、幸村の死から7年後に兄信之(大泉洋)が松代藩10万石の大名となり、同藩から徳川幕府崩壊のきっかけを作る天才兵学者の佐久間象山が生まれることがナレーションで語られた。「真田丸」と同じく三谷幸喜が脚本を務め、04年に放送された「新撰組!」と、長い時をかけてつながることが示唆される場面だった。

 また第1回「船出」から常に漢字2文字の熟語で統一されていた副題は異例の無題だった。SNS上では「生様」「真田」「大河」「各々」「帰港」「終着」「敗者」など視聴者による多くの副題案が投稿された。逃げまどう家康、徳川秀忠(星野源)の様子と、星野がTBS系のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演していることから「逃恥」とする変わり種もあった。