NHK木田幸紀放送総局長の定例会見が21日、同局で行われた。18日に放送を終えた大河ドラマ「真田丸」の10月以降の視聴率について、タイムシフト(録画視聴)を合わせた総合視聴率が20・2%だったことを明らかにした。

 全50話の平均視聴率は16・6%だったが、10月以降、録画して見た人のタイムシフト視聴率の測定をビデオリサーチ社で始まった。「真田丸」のタイムシフト視聴率の平均は6・1%。リアルタイムで見ていた人の視聴率を合わせて重複分を引いた総合視聴率の平均は20・2%だったという。

 木田総局長は「見る人の接触の仕方が多様化し、都合のいい時間に見る時代。今どきの大河ドラマのうまくいった例と受け止めている」。作品についても「本当に素晴らしい大河ドラマだった。三谷幸喜さんらしい、関ケ原が20秒で終わるとか、今までにない切り口。人物の描き方、ストーリーに加え、堺雅人さんが演じる真田信繁がみずみずしく描かれ、作品の魅力につながった」と評価した。