ジャニーズ事務所は23日、今月末で解散するSMAPが、大みそかのNHK紅白歌合戦に、出場辞退の申し入れをしていたことを認めた。今月19日に、事務所関係者がNHKを訪れ、メンバー5人連名のコメントがつづられた手紙を紅白スタッフに渡したという。

 5人は手紙の中で、「グループのラストステージをどうするべきか、メンバーそれぞれにずっと悩み考えてきました。20年間一緒に歩んできたスタッフがいて、5人でレギュラー出演をさせていただいた『SMAP×SMAP』を自分たちのラストステージとさせていただきたいという思いに至りました」とつづった。

 関係者によると、事務所とメンバー間で複数回話し合いの場を設け、出演依頼があったNHKに対して「最良の形で自分たちの思いを伝えたい」という結論に至り、手紙で、連名での辞退申し入れが決まったという。

 NHKはこの日、出場辞退を受け、「粘り強く交渉を続けましたが、かないませんでした。大変残念ではありますが、SMAPの皆さんの意思を尊重するとともに、これまで23回にわたって紅白を盛り上げていただいたことに感謝したいと思います」とコメント。出演交渉断念を告白した。

 5人そろって歌う姿が見られるのは、26日のフジテレビ系「SMAP×SMAP」最終回で放送する「世界に一つだけの花」が最後となる。同局は「生放送はありません」と説明し、生出演を断念したことも正式発表した。

 SMAPの紅白辞退が決まったことで、5人が顔をそろえる機会は事実上消滅した。