俳優松坂桃李(28)主演の日本テレビ系ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」(22日午後10時スタート、日曜午後10時半)の第1話完成披露試写会&トークイベントが18日、都内の同局で行われた。

 松坂と堤幸彦監督(61)は、会場のファンとの質疑応答の中で、ファンから唐突に「何でもいいんですけど、今、しゃべりたいことをしゃべってもらえますか?」と聞かれた。堤監督が「ギョーザが食べたい」と言うと、松坂は「うわぁ…私は本当に今、ビールが飲みたい…あぁ、すごく飲みたいですねぇ」と絞り出すように訴えた。そして「この現場は、本当にお酒が好きな方が多いので、本当にみんなで集まって、飲む機会があればいいと思って」と言った。

 堤監督は、「桃李君が『忘年会、忘年会!!』と言うから、みんな頑張って、頑張って、ちょっとだけ時間を空けて楽しい忘年会をした」と、松坂の発案で出演陣がタイトなスケジュールを調整して、忘年会を開いたことを明かした。

 松坂は劇中で、過去の出来事により、視覚以外の4つの感覚を失った一方、においや感情などを全て目で見ることが出来る特殊能力で事件を解決する“探し物探偵”日暮旅人を演じる。ファンから「演じる際に気を付けていることは?」と聞かれ、「(旅人は)目しか見えないので、後ろから声をかけられても反応できない。(旅人は)自分の視界が唯一の情報源なので、そこは忘れないようにしたい。(共演者が)目の前で手を振ってくれる演技に助けられる」と話した。

 一方、堤監督は「ごめんなさい。まだ未完成です。今朝、徹夜でスタッフが頑張った結果が反映されているが、まだできていない。後ろから見ていて、編集をまた直したくなった」と言い、放送までの4日弱で、さらに修整する考えを明らかにした。

 「視覚探偵 日暮旅人」は、15年11月に「金曜ロードSHOW!」枠で放送され、視聴率13・5%を記録したスペシャルドラマの続編。今回の連続ドラマでは、スペシャルドラマのラストで描かれた“ブラック旅人”は何を意味していたのか、20年前に旅人を襲った悲劇、旅人が“探し物探偵”をしながら、本当は何をしようとしているかが明らかになる。堤監督は「この人(松坂)の表情に注目です」とファンに呼び掛けた。【村上幸将】