2014年11月に亡くなった映画俳優高倉健さんをしのぶ「追悼特別展『高倉健』」が23日から、高倉さんが高校生まで過ごした北九州市の市立美術館分館(小倉北区)で始まる。北海道、兵庫など全国巡回の一環で、東京に続いて2カ所目の開催となる。2月26日まで。

 1956年の「電光空手打ち」でのデビュー以降、高倉さんの歩みを東映時代初期から独立時代後期の6期に分類。出演した「幸福の黄色いハンカチ」など全205作品から1作品当たり3~5分間を抜粋し、約30台のモニターやプロジェクターを使って上映する。一部の劣化したフィルムはデジタル修復した。高倉さんが使用した台本や小道具も展示する。

 高倉さんは福岡県中間市出身で、北九州市に移り住み、県立東筑高校を卒業した。特別展では市内で撮影が行われた「あなたへ」など、市にゆかりのある主演映画のポスターを展示する特別コーナーを設ける。

 問い合わせは北九州市立美術館分館、電話093(562)3215。