お笑いコンビ、極楽とんぼの山本圭壱(48)が19日、東京・赤坂レッドシアターで単独ライブ「No dinner Show」を開いた。

 自らの不祥事による契約解除から、昨年11月に10年ぶりに吉本興業復帰。晴れて相方の加藤浩次(47)と極楽とんぼとして活動することが認められた。とはいえ、キャスターとしても活躍する加藤と、10年近いブランクの山本には大きな差がついた。この差を埋めていくのが、山本のこれからの課題だ。

 ステージは、山本演じる東雲虹子の一座の舞台という設定。富士山の見える街道筋の団子を出す茶店に、山本扮(ふん)する旅がらすが立ち寄り、老父と娘をやくざ者から守る筋立て。冒頭にタップを、劇中でもハードなダンスを見せて“動けるデブ”健在を示した。歌や強引に客席に降りての客いじりもあって、200人の空間を笑いに包んだ。

 まだ、テレビレギュラー復帰は難しいという山本だが、ラジオ、ネットテレビでは次々と声が掛かっている。「このステージがツアーになるかどうかは今後次第」という山本だが、地道な舞台を重ねることで笑いの渦を大きくしていけば、地上波テレビで完全復活の極楽とんぼを見せることも夢ではない。