人間国宝で歌舞伎俳優尾上菊五郎(74)の孫で、女優寺島しのぶ(44)の長男真秀(まほろ)くん(4)が4日、都内で、初お目見えする「団菊祭五月大歌舞伎」(5月3~27日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席した。真秀くんは豆まき行事や、新年の鏡開きなどに参加したりしているが、公式に取材陣の前に出るのはこの日が初めて。

 紋付き、はかま姿の真秀くんは、寺島と手をつないで会場に登場、「寺嶋真秀です。どうぞよろしくお願いします」と大きな声であいさつした。

 菊五郎と、菊五郎の長男で叔父尾上菊之助(39)とともに取材を受け、大きくなったら何になりたいかと聞かれると「仮面ライダー」と答えて、取材陣を和ませた。歌舞伎役者は? と聞かれると「頑張ります」。同公演では昼の部「魚屋宗五郎」に出演するが、せりふは覚えましたか? と聞かれると「ハイ!」と元気に答えていた。

 また、あこがれの役者を聞かれると「ひいま(=菊五郎)です」。菊五郎は「そばにいるからでしょ」と言いつつ、喜んでいた。

 真秀くんは、自分から舞台に立ちたいと言っただけに、大の歌舞伎好き。菊之助も「芝居が好きで、稽古も嫌がらずにやっている。やりたいという気持ちを大事にしていってもらいたい」と話した。

 取材会終了後、寺島は息子の様子について「(緊張で)カッチカチでしたね。難しい言葉も飛び交っていたので、パニックになっちゃったのかな。家ではやんちゃです」。寺島は4、5月は女優業を休み、息子の歌舞伎デビューをサポートするという。

 また、夫でアートディレクターのローラン・グナシアさんも会見の様子を見守っていた。