ジョニー・デップ(53)の元資産管理会社が1日、デップの過剰な浪費癖は精神障害による可能性もあると示唆するとともに、デップに精神鑑定を行う許可を求める訴状をロサンゼルス上級裁判所に提出したことがわかった。

 デップは今年1月、長年にわたり資産管理を行ってきた「The Management Group (TMG)」を詐欺などで提訴し、2500万ドル(約28億円)の損害賠償を求めたが、TMG社がこれに反訴。反訴状の中で、毎月の生活費およそ2億円ともいわれるデップの超ぜいたくなライフスタイルを詳細に明かし、その浪費ぶりが浮き彫りとなった。

 同社はデップが顧問らの忠告を無視し、浪費を続けたため、経済的な危機にさらされていると主張。これに対し、デップは先月、米ウォールストリート・ジャーナル紙のインタビューで、「もし僕が1日15000個のコットンボールを買いたいとしたら、それは僕の勝手だ」と反論し、自分のお金の使い方を弁護した。

 ニューヨーク・ポスト紙によると、TMG側の弁護士らは今回、裁判所に新たに提出した訴状の中で、デップが45台の高級車を所有し、月3万ドル分(約335万円)のワインを世界中から取り寄せていたこと、バハマなどに所有する14の邸の維持費として総額7500万ドル(約83億円)を費やしたことなどを明かしている。

 さらに、「デップがウォールストリート・ジャーナル紙で過剰な浪費癖について自慢したことは、心理的に問題がある証拠である。お金の使い方に関し、強迫性の精神障害を病んでいる可能性もあり、精神鑑定により証明されるだろう」と主張しているという。(ニューヨーク=鹿目直子)