人気ロックバンド、LUNA SEAのギタリスト、SUGIZO(47)が23日、都内で行われた水素燃料電池コンサート実行記者会見に出席した。

 今月29日に行われるLUNA SEAの日本武道館公演で、FCV(燃料電池自動車)から一部電源供給を行う。

 FCVから電源供給が行われるのはSUGIZOのギターと物販エリア。ギターには、ホンダから提供され、水素を充填(じゅうてん)した車から電源供給を行う。車は武道館の裏に置かれる予定。物販エリアはホンダとトヨタ自動車からそれぞれ提供され、水素を補充した車から電源供給を行う。

 SUGIZOが2月に行われたクールジャパンのイベントで、同席した自民党・福田峰之衆院議員に「燃料電池をコンサートの電力供給源にできないか」と相談。検証実験などを経て、実現したもの。

 10年以上前から、再生エネルギーや自然エネルギーに取り組んできたという。「その前までは地球を汚す人でした。それまでの生き方を反省しました。子供が生まれたことが大きい。もっと、世界をきれいにしておきたいと思いました」と、興味を持ったきっかけを明かした。

 水素エネルギーでの電源供給で、エレキギターを弾いたSUGIZOは力説した。「一般の電気よりもはるかにクオリティーが高い。電線を通さないピュアなエネルギーだから劣化やノイズがない。エネルギーに関心がないアーティストでも音を聴けば、これはいい、使いたいと思うはず」。水素エネルギーのすばらしさを強調した。